藤の消毒20230401
2023年04月01日
このページの内容
我が家には樹齢およそ35年の「フジ」の木があり、毎年桜と梨の花後しばらくしてから咲き始め、鮮やかな「ふじ色」が目を楽しませてくれています。
しかし、近年は「フジツボミタマバエ」の寄生による被害で、段々元気が無くなり、特に昨年は大量発生により観賞価値の無い状態になりました。
そこで文献調査を開始し今まで図書館等では見付け難かったが、Webで調査をしてきた結果、ほぼこの「フジツボミタマバエ」と言う害虫の仕業であると確信し、対策方法を練ってきました。
今の季節が年一度の駆除可能なチャンスであると思われ、「スミチオン乳剤」の散布を数回繰り返し行い、成功を願いながら様子を見ています。
追記 4月19日頃ほぼ満開状態で、駆除効果が現れました(^^♪。
1.状況の説明
我が家の樹齢およそ35年の「藤の木」は、花の鑑賞や南向き部屋の木陰効果(冬季は落葉するので逆に日差しは暖かい)を目的にしていました。
その為、高さ2mを超える「棚」をL型に曲げて、耐久性や毎年の台風対策等も考慮し、約φ30mm亜鉛メッキ鉄パイプ(TVアンテナ用・近所の電器店から購入)と、染色アルマイト処理等したアルミ製(旧フェンスのリサイクル品含む)材料で自分で手作りしたものです。
毎年繰り返して咲き誇った「フジ」はこんな感じでした。

一面に漂っていた「この香り」までは、残念ですがお届けできません(^_^;) 。
目次へ戻る2.やった事
図書館等で病名や対策を調べてみても、中々手掛かりが得られませんでした。
そこで、Web検索中心に調べた結果、このコブをつくる最大原因は「フジツボミタマバエ」の仕業であることを突き止めました。
しかし、藤の被害記事は主に神社等からあったものの、具体的な駆除方法まではみつかりません。
近所のJA(市内は梨農家が多くフジは関係なかった)やホームセンターで相談して見たら、共に住友化学園芸の「スミチオン乳剤」で良さそうであるとの感触を得ました。
フジに適した消毒の方法やタイミング等の詳細な話はないまま、最終的には直接花や葉の芽にスミチオン乳剤を散布したり、地面への散布を先ず実際にやってみました。
目次へ戻る2-1.コブ状に変形した原因の調査
Webで調査して一番役立ったのはやや古い神奈川県での資料から
こぶ状の奇形は「フジツボミタマバエ」と呼ばれる体長2mm以下の害虫(以下単に「ハエ」と呼称します)が、フジの花や葉の新芽に産卵しこれが「虫エイ」と呼ばれる中で幼虫→成虫になる過程で、フジはこの寄生虫に養分を摂られた結果であると想像できました。
昨年はコブの付いた花のつぼみや葉を数個取り、ガラス瓶に蓋をして1カ月位放置して、どんな虫が出て来るのか観察しました。しかし、花芽は枯れてしまいここからは何も出て来ませんでした。…後で考えると、寄生した虫は養分が摂れなければ死滅するはずだった。
◆関東東山病害虫研究会年報 第44集 (1997)より借用 pdfのスクショ図

(追記)
文献中での用語について
「蕾の虫えい」「葉の虫えい」が出てきますが、この「虫えい」の意味等については以下のWeb記事が参考になりました。
◆虫こぶのできる植物…jugemusha.com
「虫えい」=「虫こぶ」。
2-2.駆除方法の調査
「ハエ」のlifeサイクルは、文献から、
①先ず2mm位の「幼虫」が地中から出て来て孵化し→
②空中を飛び回り、交尾後フジのつぼみや葉芽にメスは産卵する→
③フジの花芽と葉芽の成長時「寄生」して、フジの養分を摂り寄生虫(ウジ虫)として成長する。→
④つぼみ等は数日中にどんどん成長して大きくなる→
⑤産卵場所もフジの成長に合わせ変わるため、フジは一房全部が固いコブになり開花しなくなる。又、葉にもコブが沢山出来てしまい、フジとしての観賞価値は無くなってしまう。
⑥通常4~5月の開花から数日中に「幼虫」はフジから脱出して→
⑦地面に落下する→
⑧地下に潜り越冬する。→
⑨地中で何らかの温度センサーや「フジのにおい??」等で、「フジの発芽」を感知し地上へ出て「孵化」を開始する。→最後は産卵後死滅してしまう。
…と理解しました。
考えられる駆除方法を「推測する」と
- ハエが羽化して飛び回っている時の散布と地面への散布。
スミチオンの空中散布により、フジの周りに浮遊しているハエに薬剤を吸わせたり接触させ殺虫する。
又は、花芽と葉芽に付着させハエを寄せ付けない。また、遅れて孵化して来るハエに対しては、地上へスミチオンを散布する。
しかし、散布の瞬間には死亡するが、雨が降ると効果がなくなるため、晴天続きの時が望ましい。 - 産卵後ツボミや葉を摘み取り焼却して殺虫する。
- 前記のlifeサイクルを断つ方法。
プロの造園業者等のやり方の様に、フジの木の下の地面にビニールシートを張り詰め、地中への侵入と地下から湧いて出る幼虫を孵化をさせない。…天候には左右され難く一番駆除の確率が高そうに思えるが通常個人では不向きです。
2-3.駆除の実施
フジ棚は高さが2m一寸と高い為、脚立を使い風向きに注意して、帽子、マスク、ゴム手袋等着用して行った。
棚上は下記の「ガーデンマスターGT-2S」を使用した。地面は他の草木が出てきたため、ジョロで大量に散布した。
薬剤は住友化学園芸(ホームセンター等の市販品)製の「家庭園芸用 スミチオン乳剤」を約1000倍程度に希釈して、フジ棚上と地面へ散布した。濃度を上げると効果が多いと思われるが、これ以上は上げない方が人にはやさしいと思われます。
▲実際の薬剤散布は4月24日急に暖かくなり(今年初の夏日で25℃と暖かくなり…10年ぶり)、フジの花芽近くを飛んでいた数匹のハエが目撃され、直ぐ準備して棚上と地面をそれぞれ3回散布した。
1回の散布で飛んでいたハエは直ぐ駆除できたのが確認できました。
午後からは雨になり、その後数日間雨天が続きました。
▲2回目は、やはりハエが木の上に数匹飛び回っていた為、3月27日に、1回目と同様3回ずつ散布して殺虫しました。この日は16℃のやや寒い曇り空でした。その後天気が続いていたため、かなり効果が出た様に思います。
これからも遅れて孵化してくるハエがいると考えられる為ハエ、フジの木でハエが確認出来たら直ぐ消毒する予定です。あくまでも天候との戦いです。
目次へ戻る3.駆除の効果
4月19日ほぼ満開 追加部分です。
今年の花芽(房数)はやや少なったようですが、ハエの駆除効果は十分あり、花コブや葉コブは一個も見あたりません。
今年の消毒は計3回行いましたが、天候が続けば効果が持続し少ない回数になると思います。
消毒方法やタイミングが勉強になりましたので、来年も継続したいと思っています。
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