入院の直前 |
2008年2月 立春を過ぎて
「陽だまりで想う」という、和んだ心境が暫く続いていたのも束の間、まだ年明け早々だというのに、突如大きな衝撃がはしりました。 先ず、昨年末に実施した血液検査(PSA)、エコー検査(大きさや部位の診断)に続いて、年頭に行った一泊の「生体検査」の結果、稲城市立病院の主治医から、「腺がんである」と直接告知されました。 これはほぼ宿命的(DNA遺伝子?)な面から予感があり、自分自身が今まで予測しつつも、一番恐れていたものがついに・・・。 今、殆んど自覚症状がでていないのに、「前立腺ガン」(高分子型腺ガン)だと知らされ、いよいよ覚悟しなければならない事態となり、しばらくの間ショック状態が続きました。
お医者さんから、これから治療方針を立てるため、まず、「どこへ転移しているか」初期診断しようということになり、この2月に入ってから、
と矢継ぎ早の狭いドームの中へ入る検査等で、X線の被ばく量は生まれて初めて、最大量となりました。
病期(進行程度)診断の結果、幸運にも今はどこにも転移が認められない。 さて「治療」はどうする・・・。 お医者さんから、初めて「がんの治療方法マニュアル」が渡され、どんな治療があるのかよく読み、「決心」しておきなさいと言われていました。 症状によりいくつかの選択肢はあるが、誰でもが願う「あまり痛くない方法」がいいと思っていました。 また、先生から日本人男性の平均寿命と年齢から、「根治」が目的の治療ならこれだと言う示唆があり、自分なりに迷いながらも一つの方法を決めていました。 しかも先生が勧めたのと一致を見たのは、なんと「前立腺の全摘出」手術でした。 ・・・かっては、「天皇陛下」も外科手術を選択していました。
この手術は静脈が集中している場所で行うため、人によっては「大量出血」の危険性があるということです。しかし、他人の血液を輸血した時には、拒否反応や色々とやっかいな問題があるため、最良の方法は自分の血液を、採血し預血冷凍保存して、不測の事態に備えるという方法であり、この方法で行なう事が決定し、いよいよ準備段階に入りました。 「自己血」は2週間かけて、合計800mlを採取し、その日に備えました。 ※この記事は今回が初公開です。
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