9.術後の経過ー3


2012年3月19日




■概略


2004年「市の健康診断」で開業医が実施した、前立腺がん*1の腫瘍マーカーであるPSA値*2が、上限値の4.0ng/mlを超えて、6.8と異常値を示していたため、集中治療ができる「稲城市立病院」を紹介された。

ここでは、特別の即治療は行わず、定期的なPSA検査が主体(エコー検査・直腸診(指触検査)・生検*3)だったが、2008年になるとPSAが13近く迄上昇し、同時に行った生検の結果から「がん細胞」が発見された。
主治医の勧めもあり、外科的手術を選び前立腺と周りの転移しやすい臓器を摘出した。

手術直前のPSAは15近くになったが、手術後の値は<0.003と、測定限界値の限りなく0に近い値まで低下していた。
闘病生活は約1ヶ月間に及んだ後、無事に社会復帰できた。


*1 外部リンク◆前立腺癌とは


*2 外部リンク◆前立腺癌とPSAの簡単な解説


*3 外部リンク◆生検とは


■PSAの挙動


今迄2ヶ月ごとの定期検査をしているが、毎回、数値は確実に6.0〜13.0%づつ上昇している。
このことは不気味な挙動であり、摘出しきれなかった癌の部位が残り、これが増殖しているのは間違いないと言うことである。

PSA値は術後の0から、0.8まで達するのに4年間かかった。
しかし、この間自覚症状は皆無であり、医師も治療の施し様が無い状態が続いて来た。

前回、術後初めて行った「直腸診(指触検査)」*4、更に前回の「MRI検査」*5に続いき、更に一歩進んで部位を特定する為に、今回「CT検査」を行った。


*4 外部リンク◆直腸診(指触検査)とは


*5 外部リンク◆MRI 検査とは





■CT検査


「CT検査」*6は今回は2回目で、術前の初回時より緊張は和らいでいた。

しかし、現在市立病院の放射線病棟は新築工事中であり、CT検査室は出来たばかり、又、機械はGE製の新品(旧病棟から移設したかは不明)だった。ここで検査を受けた人は未だ100人に満たない位少ないと思った。

塗装の匂いの残る新しい部屋、最新型CT装置。旧病棟のMRIもGE製だったのを覚えていた。この時のドームは長かったが、CTのドームはとても短かった。
測定の姿勢は仰向けになり、両手は頭の上に万歳状態で造影剤を、注入されたままと以前とは殆んど変わっていなかったが、数10分間の検査だったため、苦痛は皆無だった。


*6 外部リンク◆CT検査とは


■CT検査結果と今後の治療


CT検査の後は、「泌尿器科医師」の診断が行われました。
癌の転移しやすい臓器の写真をモニターで見ながら(CT装置が最新型だったためか、今まで見た映像の中では一番鮮明だった)説明を受け、膀胱、腎臓、肝臓、肺、リンパ節、骨等への転移状態を、数十枚の写真で観察した診断結果は、「癌の所見は無し」だった。

病理的には癌はあるものの、増殖スピードが遅く転移等の場所が特定できないほど小さい為、次の治療となる「放射線の照射」を何処にして良いのか分からない状態だそうです。

今後もPSA値の上昇が続けば、次のステップとして、投薬か注射により「男性ホルモンの抑制」治療を行うことになると説明を受けた。



■前立腺癌摘出と闘病記録 過去のログ


タイトルは過去ログにリンクしています。

No.タイトルとリンク日付
8.術後の経過−22011.11.21
7.術後の経過−12008.5.20
6.術後 一ヶ月検診2008.3.31
5.さあ リハビだ!2008.3.25
4.想い出 闘病中2008.3.22
3.想い出 入院直前2008.3.18
2.退院しました2008.3.14
1.入院します2008.2.24
0.前立腺の検査2004.7.22


この記事の保存場所は、index 内、「病気の記録」→「前立腺癌摘出闘病記録」とします。









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