■概略
2004年「市の健康診断」で開業医が実施した、前立腺がん*1の腫瘍マーカーであるPSA値*2が、上限値の4.0ng/mlを超えて、6.8と異常値を示していたため、集中治療ができる稲城市立病院を紹介された。
ここでは、特別の即治療は行わず、定期的なPSA検査が主体(エコー検査・指触検査・生検*3)だったが、2008年になるとPSAが13近く迄上昇し、同時に行った生検の結果から「がん細胞」が発見された。
主治医の勧めもあり、外科的手術を選び前立腺と周りの転移しやすい臓器を摘出した。
手術直前のPSAは15近くになったが、手術後の値は<0.003と、測定限界値の限りなく0に近い値まで低下した。
闘病生活は約1ヶ月間に及んだ後、無事に社会復帰できた。
■PSAの挙動
摘出後は、今日まで規則正しく2ヶ月に一度、尿検査と血液検査(PSA等)を主体に、約4年間欠かさず観察して来たが、その間PSAは不気味にもほぼ規則的に、徐々ではあるが増加傾向を示してきていた。
これは取りきれなかったがん細胞が増殖(再発?)し始めたことを意味し、主治医からは対数方眼のグラフで説明を受けていたため、僅かな上昇でも大きく見えていて、早く治療を開始して欲しいと願っていた。
前回術後初めて行った指触検査に続き、今回はMRI*4による更に一歩進んだ確認検査を行った。
*4 外部リンク◆MRI検査とは■MRI検査
MRI検査は今回は2回目で、術前の初回時より緊張は和らいでいた。
20〜30分間の検査だったが、両腕は万歳状態で造影剤を点滴で注入されたまま、腹には重い電極を載せられ、更にベルトでベッドに固定され、検査音遮蔽用ヘッドホーンを付け、身動き一つできない状態のまま、直径1m位のドーム状の狭い中での検査は、足腰、背骨、腕が痛くなりかなりハードだった。
しかし、検査の結果、何枚かの映像を見せられ説明を受けたが、主治医の最終診断は「がんの所見は無し」とでて一安心した。
■今後の治療
同じ経緯・状況の患者は、次の治療方針を決める時には、PSAの数値そのものだけの判断ではなく、2ヶ月後に顕著な異常上昇等が所見された時であると言う。
その為、患者によってはPSA1.0の時もあれば、PSA4.0を超えている場合もあり得る。
多くの患者に実施している今後行う治療は、「放射線療法」か「薬の投与」であるが、未だ判断する段階には無い為、今後も定期的に検査して静観(何も治療する必要が無い状態)することになります。
■PSA値の挙動
■前立腺癌摘出闘病記録 過去のログ
タイトルは過去ログにリンクしています。
No. | タイトル | 日付 |
---|---|---|
7. | 術後の経過−1 | 2008.5.20 |
6. | 術後 一ヶ月検診 | 2008.3.31 |
5. | さあ リハビだ! | 2008.3.25 |
4. | 想い出 闘病中 | 2008.3.22 |
3. | 想い出 入院直前 | 2008.3.18 |
2. | 退院しました | 2008.3.14 |
1. | 入院します | 2008.2.24 |
0. | 前立腺の検査 | 2004.7.22 |
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